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中澤恵太収集史料

資料No(記号) 小県〔1〕/1-17
説明(解題) 本目録は、2018(平成30)年に小平千文氏より寄贈された、郷土史研究家の故中沢恵太氏が収集した史料104点を収録する。
 史料の内訳は長野県の衛生団体の一つ信濃衛生会が発行した『信濃衛生』で、1919(大正8)年から1934(昭和9)年までの104点である。信濃衛生会は1904(明治37)年長野県庁内において創立が起案され、翌年に発足した団体である。会頭は県知事、県警部長が副会頭、各郡長が支会頭に着任する上意下達組織であった。とくに1908(明治41)年には県より衛生補助費を受け、県下一円の衛生思想の啓蒙・普及活動および県民の県民福祉増進を図るため様々な活動がおこなわれた。例えば幻灯機による巡回衛生談話、看護婦・産婆養成事業、伝染病等の発生予防の注意喚起、医師・看護婦の斡旋などがあげられる。このなかで、この会の普及・広報活動の一環として、衛生上の知識の解説を期した印刷物として明治39年に刊行された雑誌が『信濃衛生』である(至昭和16年迄 計417号)。発刊当初は4,000部の発行見積もりであったが、各市町村からの強い要望を受け倍数以上の刊行へと切りかえられたという。実際には1926(大正15)年には8,200部の購読者数を数えている。
 発刊当初は10ページ前後で、伝達事項や入手情報の掲載に過ぎないタブロイド判であったが、次第に情報も増え、かつ系統立てられた内容となった。1932(昭和7)年からは雑誌形態へと切りかえられた。とくに伝染病予防、母子衛生等に果たした役割が大きいとされる(『日本医史学雑誌』58-2、2012年、196ページ参照)。
 今回の史料は発行数全417冊中のうち104点であるが、1919年から1934年の該当期間に限れば欠本冊数は10冊で、かなりまとまったものといえる。長野県内には現存する『信濃衛生』の号は210冊(重複除く)であるから、本資料は貴重な遺例であるといえよう。

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