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宮坂武男城郭研究資料

資料No(記号) 全県〔0〕/0-22
説明(解題)本目録は、2016(平成28)年に岡谷市宮坂武男氏より寄贈された城郭研究資料20,849点を余すことなく収録する。
 宮坂武男氏は1932(昭和7)年に長野県上諏訪町に生まれ、信州大学教育学部を卒業後、長野県内で教師として奉職、岡谷市永明小学校校長、岡谷市教育委員長を歴任する。このほか岡谷美術考古館館長を務め、長野県文化財保護協会、信濃史学会、信濃美術会などで活動された。教職のかたわら昭和50年代より本格的に山城の研究に没入し、以後30数年間の間に県内外の山城を悉皆調査した。
 宮坂氏は少年時代に今井広亀氏の感化を受け地方史に関心を持った。宮坂氏が城館跡の調査に着手したのは、中央自動車道の工事が城跡を破壊していく様子に心を痛め、現状の記録の必要性を感じたことがスタートという。宮坂氏の研究の特徴は、従来の平面縄張図による記録にとどまらず、そこに断面図を加味し立体的に城郭を復元させる点にある。さらにこの情報を自身の美術教師・洋画家としての技術を加えて、独特の鳥瞰図を作成している。これは城郭を近隣自然地形のなかに投影して、連続する群として山城を捉える手法といえる。信濃の山城研究を飛躍的に発展させるとともに、県内各自治体史での掲載や各公民館での図面展示などを通して、山城に対する地域住民の関心を高からしめた功績は大であるといえよう。一人の研究者が自ら踏査して県内すべての城郭図を完成させた空前絶後の偉業である。

 当館に寄贈された資料は以下のように分類される。
1 鳥瞰図(水彩画)837点 縄張図77点 OHPなど395点
2 宮坂氏の出版した書籍
『図解山城探訪』『図解山城探訪 諏訪編』(長野日報30冊)
『縄張図・断面図・鳥瞰図で見る 信濃の山城と館』戎光祥出版株式会社、長野県8冊・山梨県2冊・近県2など
3 調査野帳(約3000カ所) 
4 写真 大判アルバム 約30冊・簡易アルバム 約360冊  
5 調査記録地図(地区別・長野県山梨県分布図)
6 作図の元となる原図用地図(県内の山城のある全市町村の地図
   ・1/25000、1/5000、1/10000)
7 全地域の国土地理院1/25,000地図
8 長野日報『図解山城探訪』原稿 
9 調査の際にコピーした資料(市町村史など各地域別)
10 『縄張図・断面図・鳥瞰図で見る 信濃の山城と館』(戎光祥出版ゲラ刷)
11 城郭関係の書籍類

 なお鳥瞰図は水彩画であることから、原本の劣化を避けるために公開は制限を加えている(また閲覧は事前申請のみの対応)。そのため一点ごと当館でデジタル撮影をおこない、令和2年度当初にホームページに公開される予定である。

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