大井法華堂日記2022

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52 116 承候趣ニ而承来り候由被仰付候ニ付、申述られ承 知いたし候相認、差上可申趣挨拶いたし候、 十一日、書認差出ス、左之通り 享保八年ゟ源證勤、寛延三年ゟ源考勤、 明和元年ゟ源知勤、寛政八年ゟ源海勤、 寛政八年十二月両寺継目入院前後着席 可仕旨被仰聞候、書付文言左之通 貴院并圓満寺御礼席、去ル安永九子年 御沙汰有之候之通、継目入院之依先後ニ着席 被 仰付候間、以来愈右之通御心得可被成候、 依御願書付差進候、以上、 寛政八年辰十二月 後閑莎右衛門 書判 利根川茂七 書判 法華堂 法印 同十二日、社日御祈祷二夜三日相務、 117 四月五日、 殿様日光御祭礼御奉行被為蒙 仰、十三日御発駕ニ付御祈祷被仰付、則十三日 ゟ相務十五日結願、出役利根川雄之進殿、 五月二日、御家老浅井亮助殿着、 同十五日、四節御祈祷御札 御役所差上ル、 殿様御勝手向御事多ニ付御物入御難渋ニ付、当 春ゟ御改正被仰出格別御難渋被為在候、依之 六月三日、口上書認浅井亮助殿宅へ持参、御用人 利根川茂七殿立合ニ而被受取候、口上書左之通 口上之覚 私儀数代蒙 御厚恩難有仕合奉存、 奉報 御恩度心懸罷有候得共、不調法之 私心付候義も無御座、是迄差控罷有候、然処 此度段々御物入多御勝手御難渋ニ付御改正 被為 仰出候処、 御上様ニ而者格別之御艱難 被為遊候得共下々御憐被為遊候、 御思召之 118 義共承知仕奉恐入候、右ニ付候而者奉謝 御 恩度金子千両奉差上度奉存候、不苦義ニ 御座候ハゝ、宜御披露被成下度奉願上候、以上、 六月三日 法華堂 右之通半紙ニ認持参いたし候処、両人挨拶被 致候ハ、御書面之通 御上ニも御難渋ニ付御改 正被仰出候、多分之金子被差上 御隠居様始格別御満悦可被成候、早速江 戸表へ可申上候、私共ニおゐても一同恐悦仕与被 申述御奉行衆も右同様口上被述、 六月十日、矢嶋村疫癘流行ニ付 御役所