大井法華堂日記2022

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79 同上丸子村 名主 七左衛門 岩村田 御役所 右書付ヲ以、四ケ寺并五人之衆一同御役所江歎願 申上候処、御挨拶御座候者、今晩同役不揃彼是ニ付 今晩先御預り置、明日御挨拶可申趣被申聞候間、何分 宜敷御取計被下度、奉願上罷帰り候、 同廿七日、御役所江御願申上候処、自訴歎願 190 致候間、吟味之処用捨可致趣被申聞、願書御取 上ケ被成候ニ付引取申候、 又候七左衛門并三郎右衛門・常八・綱吉・長五郎・与市 右六人、御慈悲願歎願書持参、四ケ寺罷出 御願罷出候処、御挨拶御座候者庄右衛門義ハ吟 味御免之願、是者此方切之事、殊ニ四ケ寺并上 州其外江免し吟味御免申付候、此六人之者者御 慈悲願、此義ハ此方切之事ニ無之候得者、江戸表へ 申遣候共、又ハ申遣し不申とも難申申付ニ者不相成、 願書預り置、追而挨拶可及趣被申聞候、庄右衛門吟 味御免願与六人之御慈悲願与ハ訳合違ひ候事 ニ候得者、其処混雑無之様申迄ニ者無之候得共、御心得 可被成趣被申聞候、右之趣承知引取申候、 廿九日、三郎右衛門・常八・綱吉・長五郎・与市・七左衛門御」 慈悲願四ケ寺一同御役所江罷出候処、文兵衛殿 御挨拶御座候者、昨日ゟ御取込之義有之、同役今以 191 評儀不（議）致候、惠助義も可懸御目処、御用取込候 侭、私ゟ宜申延候様被申聞候ニ付、又々差上り 御願可申上候趣申上、何分ニも格別之御憐愍 を以、御慈悲被成下置候様、奉願上引取申候、 卅日、冨士松親類・組合御吟味御免願下ケ被成下 候様願ニ参候、 八月二日、四ケ寺一同御役所江罷出、七左衛門始外 五人之者迄御慈悲願段々申上候通、何分格別 之御憐愍ヲ以御慈悲願申上候処、文兵衛殿挨拶 ニ者未不揃旁之評儀不（議）仕、殊ニ惠助一両日不快ニ 候間、評儀之（議）上此方ゟ御挨拶可申趣被申聞候、乍 序恐入候得共冨士松ゟ願候願書差上、御吟味御 192 免下ケ御願申上候処、是又同様此方ゟ御挨拶可申 趣被申聞候ニ付、引取申候、 右冨士松ゟ差出候願書左之通り 以書付奉願上候 193 一私儀、去ル七月頃ゟ越訴目録見等ニ加り、尚 又当春御駕籠訴有之候一条、是迄追々 奉受御吟味候処、其度々変々之御答等奉