刃(やいば)が語る信濃 武器、象徴(シンボル)、そして芸術(アート)へ
2013年度秋季企画展

開催概要
現在私たちは、日本刀を手に持つことはもちろん、目にする機会もほとんどありません。
しかし、「単刀直入」「反りが合わない」「しのぎを削る」「目貫通り」「もとの鞘に収まる」など、日本刀に由来したことばを、日常の生活の中で無意識に使っているのではないでしょうか。近年まで日本刀は、一般家庭でもお葬式に際して、あの世に行くときの魔除けとして死者の布団の上に「守り刀」として供えるなど、人々の生活とも深い係わりを持っていました。
刃の代表とされる日本刀は、かつて、合理的に人を殺傷するように改良が進められた戦闘の道具です。しかしそれだけではありません。「三種の神器」に剣があるように、権威の象徴、身分や地位を表すもの、信仰の対象にもなっていました。現在では、姿、刃文、地肌の美しさなどが鑑賞の対象となっています。
本企画展では、弥生時代の銅剣から、人間国宝宮入行平の作品まで、2,000年の信濃ゆかりの刃を展示します。極限までに武器としての機能を極めた刃の美しさとともに、一つひとつの刃の持つ歴史を感じていただければ幸いです。
開催期間 | 2013年9月14日(土曜日)~11月4日(月曜日) |
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講演会
開催日 | 10月12日(土曜日)13時30分~(終了しました) |
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会場 | 講堂 |
演題 | 「やさしい日本刀の話」 |
講師 | 峰村竹三氏(日本美術刀剣保存協会長野県北支部) |
※観覧料が必要です。
ただし、小中学生、高校生、特別支援学生は無料です。
講座
開催日 |
9月14日(土曜日)13時30分〜(終了しました) |
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会場 | 講堂 |
演題 | 「人間国宝宮入行平の仕事−孫弟子が語る!その人と業績」 |
講師 | 刀匠 古川清行氏 |
※当館の都合により、当初の予定から講師が変更になりました。お詫びして訂正いたします。
開催日 | 10月5日(土曜日)13時30分〜(終了しました) |
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会場 | 講堂 |
演題 | 「保存修復からみた弥生・古墳時代の刀剣」 |
講師 | 白沢勝彦(当館考古資料課学芸員) |
開催日 | 10月26日(土曜日)13時30分〜(終了しました) |
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会場 | 第1研修室(当館2階) |
演題 | 「見て、触れて、体感する、日本刀の鑑賞」 |
講師 |
宮下修氏(坂城町鉄の展示館学芸員) 林誠(当館総合情報課学芸員) |
※定員30名(事前予約が必要です。電話・FAX等でお申込みください)
開催日 | 11月2日(土曜日)13時30分〜(終了しました) |
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会場 | 講堂 |
演題 | 「塩尻市洗馬野辺沢出土の衛府の太刀」 |
講師 | 原明芳(当館考古資料課長) |
※各回とも観覧料が必要です。
ただし、小中学生、高校生、特別支援学生は無料です。
居合い抜き実演
開催日 | 9月28日(土曜日)13時30分~(実演時間:約1時間)(終了しました) |
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会場 | 中庭 |
演題 |
「居合抜き実演」 ※雨天中止(実施の最終決定は、当日の10時におこないます) |
※観覧料が必要です。
ただし、小中学生、高校生、特別支援学生は無料です。
「武人埴輪を描こう!」(子ども向き)
会期中の土曜日・日曜日・祝日
受付時間 | 9時〜16時30分 |
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会場 | 企画展示室 |
※観覧料が必要です。
ただし、小中学生、高校生、特別支援学生は無料です。
お詫びと訂正
「刃が語る信濃」展のポスター、チラシ(表)に掲載した写真のキャプションに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
誤
金銅装圭頭大刀
須坂市本郷大塚古墳出土 日滝史蹟保存会蔵(須坂市立博物館保管)
正
金銅装頭椎大刀
茅野市蛇塚古墳出土 茅野市教育委員会蔵