これからの企画展

「稲作とクニの誕生」―信州と北部九州―
2020年度秋季企画展

「吉武高木遺跡出土品」 (福岡市博物館蔵 重要文化財)
「吉武高木遺跡出土品」 (福岡市博物館蔵 重要文化財)
期間:
2020年9月15日(火曜日)~11月29日(日曜日)
概要:
 建武中元二年(紀元57年)、倭国(日本)は後漢に朝貢し、「委国王」の金印紫綬を賜りました。中国を中心とする東アジア世界の一員(外藩)に倭国が組み入れられた証です。漢書地理志によれば、紀元前後、倭国には百余国(数多くのクニ)があり、漢に朝貢していたとされます。やがてクニグニはまとまり、奴国を始めとする北部九州の国々が誕生します。大陸伝来の鏡や剣、玉などを副葬した「弥生王墓」は、その証のひとつです。しかし信州にも弥生のクニがあり、国誕生のプロセスはありました。それは緩やかなものであったかもしれませんが、稲作農業の進展とともに、経済の発達、階級社会の熟成が起こっていたと考えられ、考古資料の展示を通して問い直してみます。

「画家・書家・コレクター 中村不折 ~伊那谷から世界へ~」
2020年度冬季展

中村不折(1866~1943) 台東区立書道博物館提供
中村不折(1866~1943) 台東区立書道博物館提供
期間:
2021年1月9日(土曜日)~2月21日(日曜日)
概要:
 洋画家・中村不折(なかむらふせつ、1866~1943)は、幕末の江戸に生まれ、幼い頃に両親の郷里・伊那に移住しました。明治21年に上京、画塾「不同舎」で洋画の初歩を学んだ後、明治34年フランスに留学してアカデミックな人物画を習得しました。帰国後は、中国や日本の古典をもとに独自の解釈を加えた油彩画を描き、洋画壇の重鎮となります。 書家としても知られ、六朝(りくちょう)風と称される独特の書風で人気を博した他、新聞記者、装丁家、日本画家としても活躍しています。さらに、書道資料の蒐集家としても有名で、晩年の昭和11年、台東区根岸の自宅に「財団法人書道博物館」を創設しました。 本展では、多分野にわたり表現活動を展開した不折の代表作を厳選して展観します。併せて、台東区立書道博物館の協力により、不折コレクションから書道史上の至宝ともいえる文化財を北信地域で初めて紹介します。信州に育ち、やがて世界を見据えた芸術家となった不折の業績を通じて、明治・大正・昭和戦前の芸術文化を再考し、未来の文化創造のための契機となれば幸いです。

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