山国の水害〜戌の満水と善光寺地震〜
2013年度冬季展

開催概要

 2011年3月11日、マグニチュード9.0の大地震とともに巨大津波が発生して、東北地方と関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害をもたらしました。後に東日本大震災と名付けられた大災害です。海に面していない長野県では、地震による津波の被害は心配ありません。しかし、津波でなくても河川の氾濫による水害が発生し、大きな被害を幾度となく受けてきました。
 水害が発生した原因は、長野県の地形と地質にあります。県全体が急峻な山々で形成され、その間を河川が急勾配の流れをなしています。また、火山灰土のもろい土地や地滑り地帯が多く、ひとたび大雨が降れば、土石流等を引き起こします。さらに、活断層がいくつも存在しており、この活断層によって地震が発生すれば、山体崩壊が起きて河川を堰き止め、土石流を発生させます。
 今回の展示では、戌の満水と善光寺地震による犀川の湛水と決壊の2つを取り上げます。この2つの水害の原因や規模、被害とともに、先人たちが”満水””山津波””鉄砲水””蛇抜け”などと呼び恐れてきた水害に、これからどのように対応していったらよいのかを考えるきっかけにしてください。

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開催期間 2013年11月23日(土曜日)~2014年1月19日(日曜日)

講演会

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開催日 11月23日(土曜日・祝日)13時30分~(終了しました)
会場 講堂
演題 「善光寺地震 その時何が?
 ~犀川を塞き止めた大崩落、巨大湖を絵図から学ぶ~」
講師 山浦直人氏(工学博士 当館客員学芸員)

※観覧料が必要です。
 ただし、小中学生、高校生、特別支援学生は無料です。
 終了後、展示解説を行います。

講座

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開催日 12月14日(土曜日)13時30分~(終了しました)
会場 講堂
演題 「戌の満水、その時何が?」
講師 青木隆幸(当館文献史料課長)

※観覧料が必要です。
 ただし、小中学生、高校生、特別支援学生は無料です。
 終了後、展示解説を行います。

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