君は河童を見たか!−水辺の出会い−
2018年度夏季企画展

開催概要
水は人にとって必要不可欠である一方、災いをもたらす原因でもありました。そのため、水と人の接点となる水辺は、生産の場であると同時に祈りの場でもありました。やがて水を制御できると考えはじめると、圧倒的な力を持つ神ではなく、河童が姿を現します。
水辺に暮らす河童は、人が暮らす世界と水の世界を往き来し、人に幸を運んできたり、あるいは恐怖を与えてきたりしました。そして、人に寄り添いながら、時代とともに立場を変えていきます。
本展示では、各時代における河童のイメージを通して、人の水に対する意識の変化を示します。そのことを通して、県内の水にまつわる景観を再認識し、河童ともども水辺への関心が高まることを願います。
開催期間 | 2018年6月16日(土曜日)~2018年7月29日(日曜日) |
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主な展示史資料
- 「蛙状装飾付有孔鍔付土器」中越遺跡出土 縄文時代中期 宮田村教育委員会蔵
- 「銅鑵子」長野市松代町大鋒寺蔵
- 「寛永年中豊後肥田ニテ捕候水虎之図」 川崎市市民ミュージアム蔵
- 「河伯手(河童の手)」 江戸時代 個人蔵
- 月岡芳年「和漢百物語 白藤源太」 江戸時代 国立歴史民俗博物館蔵
- 「『つうふうの妙茶』内包紙下書」 天竜かっぱ広場おもしろかっぱ館蔵
- 小川芋銭「河童百図第六十五図 カッパ」昭和12年 牛久市蔵
講演会「妖物の誕生」
6月16日(土曜日)13時30分~15時
講師:関西学院大学文学部教授 西山 克 氏
関連講座
7月14日(土曜日)13時30分~15時
「河童が登場するまで−水と人との関係史−」 講師:寺内隆夫(当館職員)
「君は河童を見たか!−水辺の出会い−」 講師:溝口俊一(当館職員)
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