最古の信州ブランド黒曜石-先史社会の石材獲得と流通-
2018年度秋季企画展

開催概要

 諏訪湖の北側、和田峠から霧ヶ峰には、「星糞峠」、「星ケ塔山」、「星ヶ台」といった「星」がついた地名があり、そこには、黒曜石のかけらが地表一面にひろがっている。その正体は黒曜石です。火山の多い日本列島は世界でも有数の黒曜石原産地帯で、国内には100か所以上の産出地がありますが、長野県の霧ヶ峰から八ヶ岳にかけての「信州黒曜石原産地」は本州最大規模を誇り、日本を代表する黒曜石原産地のひとつです。
 文化の十字路信州では、旧石器時代より黒曜石を求めて人びとは集い、やがては縄文王国といわれるほどの繁栄を遂げました。その繁栄には黒曜石の存在が欠かせませんでした。「信州黒曜石文化はすごい!」日本の中の信州文化について黒曜石を通じて描き出します。
 本年5月、「星降る中部高地縄文世界-数千年を遡る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅-」が日本遺産として認定されました。日本遺産の紹介や縄文鉱山をはじめ構成文化財も展示します。

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開催期間 2018年9月15日(土曜日)~11月25日(日曜日)

主な展示遺跡

  • 国史跡星ヶ塔黒曜石原産地遺跡
  • 長和町鷹山第1遺跡
  • 信濃町貫ノ木遺跡
  • 国史跡星糞峠黒曜石原産地遺跡
  • 岡谷市大洞遺跡
  • 北海道遠軽町幌加沢遺跡(道指定文化財)
  • 国史跡長崎県泉福寺洞穴遺跡 など

講演会

9月22日(土曜日)13時30分~15時

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講師 浅間縄文ミュージアム館長 堤隆氏
演題 「黒曜石が語る列島の細石器文化」

イベント

10月20日(土曜日)
ワークショップ「英国フリントの石器作り」
国際交流子どもサミット「歴史遺産の未来を考える」

国際シンポジウム

10月21日(日曜日)13時30分~15時

詳細
講師 ピーター・トッピング博士(イングリッシュへテイジ)
演題 「先史時代における採掘活動の社会的背景」
シンポジウム 「地球資源の開発と社会」
パネラー ピーター・トッピング博士
サイモン・ケイナー セインズベリー日本芸術研究所長
小野 昭 首都大学名誉教授
矢島國雄 明治大学教授
堤 隆 浅間縄文ミュージアム館長
宮坂 清 下諏訪町博物館長

コンサート・トークショー

11月3日(土曜日・祝日)13時~(予定)

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テーマ 「黒曜石の世界」
出演 シンガーソングライター 葦木ヒロカ 氏 ほか

ギャラリートーク

9月29日(土曜日)、10月27日(土曜日)、11月23日(金曜日・祝日)

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