観光地の描き方
秋季企画展・浮世絵版画から観光パンフレットまで

開催概要
江戸後期、庶民の間でも物見遊山が盛んになり、名所を描いた色鮮やかな「錦絵」など、さまざまな「絵入り」の印刷物が数多く出版されました。
明治時代にはいると、人びとの自然観にも変化が現れます。上高地や志賀高原、そして日本アルプスに代表される信州の山岳風景が「美しい」と認知され、絵画に描かれ、新たに「観光地」として知られるようになりました。
さらに大正末から各地の美しい風景が「新版画」として紹介され、「国立公園」の指定や全国的な観光・温泉ブームを背景に、信州は観光地としての地位を確立してゆきます。とりわけ各地で競うように発行された「観光パンフレット」からは、人びとの価値観の多様化を伺うことができます。
本展覧会では、幕末から昭和戦前までを視野に、代表的な信州の観光地が「描かれ」、印刷されることによって、広く普及していった流れを紹介します。
開催期間 | 2011年9月23日(金曜日・祝日)~2011年11月13日(日曜日) |
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講演会
「近代の観光と信州の温泉地」
日時 | 10月16日(日曜日)13時30分〜 |
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講師 | 群馬大学教育学部教授 関戸 明子氏 |
受講料 | 200円(企画展観覧料を含む) |
ギャラリートーク
日時 | 開催期間中の毎週日曜日 13時30分〜 |
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担当 | 当館職員 |
※企画展観覧料が必要です