「洋画家・書家・コレクター 中村不折 -伊那谷から世界へ」
2020年度冬季展

開催概要
洋画家・中村不折(なかむらふせつ、1866~1943)は、幕末の江戸に生まれ、幼い頃に両親の郷里・伊那に移住しました。明治21年に上京、画塾「不同舎」で洋画の初歩を学んだ後、明治34年フランスに留学してアカデミックな人物画を習得しました。帰国後は、中国や日本の古典をもとに独自の解釈を加えた油彩画を描き、洋画壇の重鎮となります。
書家としても知られ、六朝(りくちょう)風と称される独特の書風で人気を博した他、新聞記者、装丁家、日本画家としても活躍しています。さらに、書道資料の蒐集家としても有名で、晩年の昭和11年、台東区根岸の自宅に「財団法人書道博物館」を創設しました。
本展では、多分野にわたり表現活動を展開した不折の代表作を厳選して展観します。併せて、台東区立書道博物館の協力により、不折コレクションから書道史上の至宝ともいえる品々を北信地域で初めて紹介します。信州に育ち、やがて世界を見据えた芸術家となった不折の業績を通じて、明治・大正・昭和戦前の芸術文化を再考し、未来の文化創造のための契機となれば幸いです。
・出品目録
開催期間 | 2021年1月9日(土曜日)~2月21日(日曜日) |
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企画展観覧料 | 一般300円、大学生150円、高校生以下無料 |
講演会 ※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止 | 〔テーマ〕「中村不折の書画とコレクション~書道博物館所蔵品から~」 〔場所〕長野県立歴史館 講堂 ※入館に際して人数の制限、またはイベント等の中止を行う場合があります。 〔聴講料〕常設展示券(一般300円、大学生150円)が必要 〔申込方法〕事前申込制(先着80名) ※定員に達したため申込を締め切りました。 |
講座※講座定員に達したため申込を締め切りました。 | 〔テーマ〕「画家・中村不折の生涯と芸術」 〔場所〕長野県立歴史館 講堂 ※入館に際して人数の制限、またはイベント等の中止を行う場合があります。 〔聴講料〕常設展示券(一般300円、大学生150円)が必要 〔申込方法〕事前申込制(先着80名)※定員に達したため申込を締め切りました。 |
その他 | ・会期中一部作品の展示替えを行います。 ・予定をしていたギャラリートーク(1月30日、2月13日)、イベント「不折の書でつくる一文字アクセサリー」は中止となりました。 |