山伏
-佐久の修験 大井法華堂の世界-

開催概要
当館へ寄贈された大井法華堂文書は、中世の修験道場として著名な大井法華堂に関わる中世文書40点を含む4400点余りの一大文書群です。修験道寺院の文書は、明治時代初期に修験が廃止されたことから、これだけの量がまとまって残ることは稀有であるといえます。
信濃国は山岳地帯で、古くから山岳信仰の盛んな地域で知られています。奈良時代の終わりから平安時代にかけて、山林で修行する僧によって広められた山岳信仰は、わが国の古代社会において独自の発展を遂げた信仰形態のひとつです。善光寺信仰や諏訪信仰も山岳信仰の影響を色濃く受けています。とくに厳しい自然環境を対象とした信仰は、やがて修験道へと展開しています。大井法華堂は室町時代には京都聖護院門跡を中心とする本山派の佐久・小県地方の修験の道場として認められています。
現在では余りなじみのない修験道という信仰を、自然への畏敬の念と共生を大切にする信仰として位置づけ、展示を通じて中世の地域信仰のようすをあきらかにします。
開催期間 | 2022年7月9日(土曜日)~8月21日(日曜日) 休館日:月曜日(ただし7月18日は開館)7月19日(火曜日)・8月12日(金曜日) |
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観覧料 | 企画展のみ:一般300円(200円) 大学生150円(100円) 企画展+常設展:一般500円(400円)、大学生250円(200円) 常設展+講演会:一般300円(200円)、大学生150円(100円) ※高校生以下は無料・( )内は20名以上の団体料金 |
関連展示 | ・西川かおりイラスト展 「そこに根井氏がいたー木曽義仲・義高と仲間たち-」 ・那智参詣曼荼羅絵解き展 |
講演会【7月8日(金曜日)に申込満了となりました】 | 講演会1 7月16日(土曜日)13:30~15:00 演題「江戸幕府の宗教政策と修験道」 講師 学習院大学名誉教授 髙埜利彦 氏 講演会2 8月20日(土曜日)13:30~15:00 演題「天台宗寺門派聖護院門跡と山伏の組織」 講師 岡山大学大学院准教授 徳永誓子 氏 ※各定員80名、事前申込み制(6月16日(木)から受付開始) |
展示資料 |
※資料の展示替えがありますので、ご注意ください。 |