普及・公開の殿堂「平出遺跡」おそるべし!
10月19日(土曜日)、考古学講座「遺跡探訪バスツアー」で、松本・塩尻方面を訪れました。今年は、松本市立博物館で開催されている「発掘された日本列島2013」を中心に、松本市立考古博物館と塩尻市平出博物館の関連展示、さらに松本城二の丸の石垣改修工事現場、史跡整備事業が完了した平出遺跡公園などを見学しました。
解説をしていただいた各施設担当者の熱が伝わったためか、説明に耳をかたむけるだけでなく、次々と質問が出て、時間が足りなくなる場面が多々ありました。時計を気にしながら先を急がせた添乗員としては心苦しいばかりでした。解説してくださったみなさんありがとうございました。
平出博物館では、「昭和25年の発掘に学生で参加していた・・・」とか、「初任地がすぐ近くで・・・」とか、「昭和30年代、(改築前の)博物館に遠足で来た・・・」等々、平出遺跡にまつわる思い出話が、次々と飛び出しました。昭和〜平成を通じ、長年、発掘調査と保存活動、普及・公開活動に力を入れてきた平出遺跡関係者の底力と蓄積を見せられたようでした。「う〜む!平出遺跡おそるべし!」といった感じです。
今、県立歴史館を訪れてくれる小・中学生たちも、数十年後に、何らかのイベントで再訪してくれた折り、「勾玉作りが楽しかったよね」とか、「私の時のナウマン象は・・・」とか、「昔も今も、ていねいに解説してくれて・・・」等々、歴史館のことをネタにして、見知らぬ人同士で、話に花が咲くと嬉しいのですが・・・。平出遺跡を訪れて思いを新たにした添乗員でした。