長野県最古!東日本最古の仏像『銅造菩薩半跏像』を間近で拝観できる!

現在、令和7年度夏季企画展「安曇野-知られざる里山の祈り-」が好評開催中です。

本企画展では、安曇野の里山における「祈り」に焦点を当て、安曇野の知られざる魅力について感じていただくことをテーマに企画しました。

この安曇野の一角、北安曇郡松川村には長野県で最古といわれる仏像があります。国指定重要文化財である金福山観松院の銅造菩薩半跏像です。6世紀後半から末頃、朝鮮半島の百済あるいは新羅で制作された菩薩半跏像と言われています。

この渡来した金銅仏の像高は25.8cmと小さく、念持仏であった可能性も指摘されています。製作された当時は鍍金されていたということで、眩いばかりの金色に輝いていたはずです。慈愛に満ちた優しい微笑みは「アルカイックスマイル」と呼ばれています。そしてまた腰身の体躯は洗練された美しさを表しています。

どうしてここ松川村に最古の仏像が存在しているのでしょうか。その伝来については謎に包まれていますが、この銅造菩薩半跏像が安曇野の松川村にある事実から様々なストーリーが浮かびますね。

このたび本企画展の趣旨にお寺のご賛同をいただき、出陳が可能となりました。普段は厨子の中に安置されていますが、今回の展示では半跏像を360度すべての角度から拝観することができます。しかもとっても間近にそのお姿を眺めることができます。この優雅な姿を眺めているだけで心が癒やされます。

多くの謎と、古代のロマンを秘めた安曇野の至宝をぜひ、ご覧ください。この夏、歴史館は祈りの世界となっています。

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