古文書 |
関川千代丸収集文書は、長野県立歴史館が関川とし氏から寄贈を受けた資料である。 関川千代丸氏は、大正7(1918)年水内郡古牧村(現長野市)に生まれ、昭和17(1942)年長野県職員となり、同42(1967)年長野県教育委員会社会教育課文化財係長となった。定年退職後、昭和57(1982)年長野市教育委員会文化財専門主事を勤めた。この間、県下の郡市町村区誌を収集し、東京その他の古書店へ流出した信州の古文書・古絵図等を買い求め続けて、県下有数のコレクションを形づくった。また、長野郷土史研究会を小林計一郎会長とともに発足させた。著書に『郷土史論考』、『長野史』など、編著に『古牧誌』などがある。 当収集資料は、古文書・古書等(分類番号1〜18)、絵図面等(M1〜M24、M27〜M35)、貨幣等(M25〜M26)の3つに分けられる。古文書・古書等中の分類番号8〈松代藩・真田氏文書〉は、松代藩家中の馬場広人・成沢新弥等や奥勤の幾野などに宛てられた書付・書状類が含まれる。16〈筑摩郡今井村文書〉は、宝暦(1751〜1764)頃から明治20年(1887)年頃までの田畑反別帳・川欠書上帳等が含まれる。貨幣等中のM25〈紙幣〉には、藩札や信濃全国通用銭札が含まれている。本目録に収録した資料と同時に、書籍等4,400点余、考古資料35点が寄贈されている。書籍等は「関川文庫」として目録が整備されており、特別図書室に閉架収蔵されている。これらは申請によって図書閲覧することができる。 |