今井信雄収集資料

詳細情報
資料No 全県〔0〕/0-7
地域 全県
古文書

 2001年(平成13年)神奈川県川崎市の今井慧子氏より寄贈を受けた資料487点である。資料は慧子氏の夫で元成城大学教授今井信雄氏が収集したものである。信雄氏は信州白樺派教員に関する研究の第一人者である。白樺派教師の今井久雄氏、赤羽王郎氏などから譲与された写真・手紙・著作・教材等を中心にした構成になっている。
 赤羽王郎(本名一雄)は長野県上伊那郡東春近村(伊那市)に生まれ、東京美術学校を卒業後、長野県学務課に勤務している。更級郡中津尋常高等小学校の代用教員となり、以後県内各地で教員として活動した。県内を訪れた武者小路実篤に出会い、白樺派同人と交流を深め、長野県における白樺派教育の先導者となった。戸倉事件で教職を追われ、朝鮮を経て1923年には鹿児島県で教職についた。第二次世界大戦中には中国大陸へ渡り戦後は鹿児島県で没した。
 本資料群には赤羽の著作関係のものが数点含まれ、また中国から今井等に宛てた書翰が多数残されている。赤羽王郎の自画像スケッチや王郎と子どもが写る写真が複数残されている。また武者小路実篤関係の写真や葉書、実篤が主催する新しき村関係の書翰や写真、インタビュー(カセットテープ)も含まれており、白樺派関係の人物関係や当時の様子がうかがえる貴重な資料群である。長野県新しき村代表笠井三郎(赤羽王郎の教員時代の同僚)関係の資料も散見される。

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