松代藩大野健左衛門組吉太郎家文書

詳細情報
資料No 更埴〔7〕/7-57
地域 更埴
古文書

 本目録に収録した標記文書は、2020(令和2)年に県外古書店より購入したものである。点数は8点、いずれも一紙文書で、松代藩より砲術見聞に際して拝領した褒状である。
 吉太郎は名字の名乗りを許されない鉄砲持の足軽で、その出自は不明である。鉄砲砲術の技術に長じており、春の砲術見聞では皆中させるなどして煙硝や鳥目(銭)など褒美を下付されている。吉太郎は大野のほか高野・北村組に属していた。
 いずれも年紀は不明であるが、大野健左衛門は松代藩武具方で元治元年6月に長持棒縄代金を受け取っている(国文学研究資料館蔵「信濃国松代藩真田家文書」か2395)。北村團之丞は明治2年に松代政庁硝石方として大岡村の硝石を受け取りその代金を元硝石御仲間直八に支払っている(同、へ12-64)。従って吉太郎は幕末に活動した人物と見なせるだろう。また「若殿様日光社参」(7-57-6)とあるが時代は特定は出来ない。

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