杉山輯吉関係資料

詳細情報
資料No G-21
カテゴリー 現代史資料
資料内容 大野県令期に道路事業計画を担当した技術者の関連資料
解題
  1.  本目録は、長野県大野県令期に道路事業計画を担当した技術者杉山輯吉氏の関係資料である。本資料は、当館客員学芸員山浦直人氏を通じて輯吉氏の親戚で所蔵者の杉山美保子氏から、当館へ寄贈された。
  2.  杉山輯吉は沼津藩出身、工部大学校(東京大学工学部の前身)第一期生。1879(明治12)年に工部省に出仕。工学会の設立メンバーとして、現在の日本工学会にも氏名が掲載される。1882(明治15)年から同17年に長野県に赴任。長野県内の七道開鑿事業開始に際し、各路線の状況を調査している。七道開鑿第一路線の工事に関した成果は『工学会叢誌』に、「碓氷峠新道開鑿の測量」、「碓氷峠新道開鑿工費の予定」等多くの報文として発表している。事務官の任になく、ほぼ毎日県内の現地を調査しており、その日記からは当時の長野県の交通事情等を知ることが出来る。長野県を退任後は民間会社に転じた。藤田組(大阪)、日本土木(大成建設の前身)に在籍、大阪駅改築工事等を担当した。1896(明治29)年には台湾総督府に奉職、その後は杉山土木工務所を開設し土木設計監督を行っている。寄贈史料は、七道開削に関わる杉山氏の調査活動が克明に記されている貴重な資料であり、当館が所蔵し公開するにふさわしいと判0-断する。

  3.  本資料の登録番号(請求記号)は以下のとおり。

    杉山輯吉関係資料番号:G-21
    資料番号:1-1

登録年度 2018
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