| 解題 | 
 本目録は、高山理化精機社長・高山忠四朗氏が収集していた資料である。本資料は、その孫にあたる川崎輝美氏により保管されていたもので、縁あり当館へ寄贈された。
 川崎輝美氏の曽祖父にあたり、松本市島内で漢方医をしていた高山鼎二は、高山理化精機の前身である高山博物標本製作所を興し、制作した鳥類の標本等を県内博物館や学校へ納品していた。製作所に残された資料は祖父の高山忠四朗氏から川崎輝美氏へ引き継がれ、手元に保管されていたものである。今回、標本類とその関連資料は京都の鳥類研究所へ、雑誌類が当館へ寄贈された。雑誌は、博物館学関係以外は大正デモクラシー期に勃興した機関誌類に相当する。岸田劉生による装幀画も含まれる希少性、内容もさることながら保存状態は良好なものが多い。現代史料G31「高山忠四朗収集資料」として登録、当館が保管し公開することが望ましいと判断する。
 本資料の登録番号(請求記号)は以下のとおり。高山忠四朗収集資料 資料番号:G-31
 資料番号:1
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