| 解題 |
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本目録は、GHQ提出牧野調査資料にあたる。2019(令和元)年に、長野県農政部園芸畜産課より県教育委員会文化財生涯学習課を通じ移管された。年度末の燻蒸処理を経て2020年度当初に整理を終えた。
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本資料は戦後直後に、当時の長野県畜産課が国から依頼され、1946(昭和21)年までに制作した牧野調査資料にあたる。表紙面の外題「GHQ提出牧野調査 目次」(G34-1)により、県内及び県境一部隣接県を含む濶葉樹林地・針葉樹林地・針濶混淆樹林地・官業造林地の広範囲を、北部域の「No1松之山温泉」から南部域の「No49根羽」までを網羅した分布図であることがわかる。分布範囲は、戦後直後に地理調査所が印刷兼発行もととなった地形図類を使い色鉛筆で加筆されている。
おそらく、国へ提出したものの控えとて当時の県畜産課が保管していたものと思われる。敗戦直後、GHQの命令に国が提出した長野県内の牧野調査資料としては他に類例がなく、当館が保管し一般に公開することが望ましいと判断する。
- 本資料の登録番号(請求記号)は以下のとおり。
GHQ提出牧野調査資料 資料番号:G-34 資料番号:1
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