鎌田廣忠収集資料
資料No | G-54 |
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カテゴリー | |
資料内容 | 戦後期の長野県社会部厚生課等の行政組織・施策に関わる資料群、および鎌田廣忠氏の趣味である俳句会の資料。 |
解題 | 戦後期に長野県庁に勤務し、社会部厚生課等で復員者・戦没者遺族への恩給や引揚者への支援業務にあたった経験をもつ鎌田廣忠氏(1987年退職。1989年逝去)が所持していた、業務・趣味に関連して私的に集積・保管してきた簿冊類である。鎌田氏の死後、その息女により遺品整理に際して発見され、令和4(2022)年に当館へ寄贈された。 当該の資料群はおもに、次のように分類することができる(数字は史料番号(箱等別)に対応)。 1 昭和20~21年の長野連隊区司令部、長野地方世話部職員・業務分担表綴 2 ~ 6 昭和30年代末~40年代初頭の県社会部厚生課の文書綴 7 昭和40~45年の長野県職員だより 8 昭和21~45年の県社会部厚生課等の冊子類 9 昭和32~33年の俳句会関係綴 長野県の行政組織・施策に関わる資料群は、県が保管すべきいわゆる公文書ではなく、担当者であった鎌田氏が、業務上の必要性から副本を手元に控えておいたものの集成と考えられる。ただし、当館所蔵の行政文書(特定歴史公文書)には関係する簿冊がほとんど収められていない分野のものである。この点において、当該資料群は、終戦直後の時期に県が復員や引揚をいかに進めようとしていたか、長野県の戦後補償施策の一端を知る貴重な史料であるといえる。 また、鎌田氏が趣味にしていたと考えられる俳句会の綴りには、時代を象徴するような出来事・語句も読み込まれており、1950年代頃の文化活動の有様の一端をうかがうこともできる。当該資料は、戦後を生きた県職員の、公私の交流のあり方を示す史料としても価値の見いだせる資料といえる。 |
登録年度 | 2024 |
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