長野県近代史研究会資料
資料No | G-77 |
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資料内容 | 長野県近代史研究会元事務局横山憲長氏寄贈された史料群 |
解題 | 本史料群は令和7年7月に長野県近代史研究会(以下研究会)事務局を長らく勤めた横山憲長氏により寄贈された史料群である。 研究会の詳細は、代表委員を務めた上條宏之氏の概要報告(「『長野県近代史論集』発刊によせて」『同書』2020年、龍鳳書房)に詳しいが、およそについて書き記しておく。 研究会は、長野県教育史・長野県政史・長野県史という長野県の修史事業の隆盛期に、研究者が集まって1969年4月19日に発足した。この研究会は3つの時期区分ができる。 第一期は、雑誌『長野県近代史研究』全10号および「長野県近代史研究たより」43号を刊行している。代表は中村一雄氏、事務局長上條信彦氏の体制であった。 第二期は、1988年9月4日に長野県短期大学青木孝寿氏、事務局を県立短大において再開された。たよりを44号から48号まで刊行している。 第三期は、長野県立歴史館の開館により、信濃史学会と県立歴史館との共同研究会として再々発足した。代表を上條宏之県立短大学情、事務局長横山憲長氏・事務局員荒敬氏、荒氏退官後は瀬畑源氏が勤めている。この時期に『長野県近代民主氏の諸問題』(龍鳳書房、2008年)も刊行されている。 寄贈された資料はおよそ横山氏の事務局時代のものであるが、刊行物である「長野県近代史研究たより」がまとまって残されており、当時の活動の様子が大略つかめる。とくに、「たより」には春・秋に行われた例会の報告について、レポーターが必ず報告後の要旨をまとめ、コメンテーターが報告の学術的な位置づけなどの講評を掲載している。各修史事業で培われた学術的水準が保たれている。また、報告者は現役の教師や学芸員、大学生まで含まれており、次世代を担う研究者の研鑽の場であったことが垣間見える。 県内では自然発生的に生まれた研究会が多くあったが、その関係資料についてはまとまっているものは少ないことから、寄贈された史料群は貴重といえる。 |
登録年度 | 2025 |
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