「稲作とクニの誕生―信州と北部九州―」
2020年度秋季企画展
開催概要
建武中元二年(紀元57年)、倭国(日本)は後漢に朝貢し、「漢委奴国王」の金印紫綬を賜りました。中国を中心とする東アジア世界の一員(外藩)に倭国が組み入れられた証です。漢書地理志によれば、紀元前後、倭国には百余国(数多くのクニ)があり、漢に朝貢していたとされます。やがてクニグニはまとまり、「奴国」を始めとする北部九州の国々が誕生します。大陸伝来の鏡や剣、玉などを副葬した「弥生王墓」は、その証のひとつです。しかし信州にも弥生のクニがあり、国誕生のプロセスはありました。それは緩やかなものであったかもしれませんが、稲作農業の進展とともに、経済の発達、階級社会の熟成が起こっていたと考えられ、考古資料の展示を通して問い直してみます。
開催期間 | 2020年9月15日(火曜日)~11月29日(日曜日) |
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企画展観覧料 | 一般300円、大学生150円、高校生以下無料 |
シンポジウム | 〔テーマ〕『集落間の連携と「クニ」を考える』 〔場所〕長野県立歴史館 講堂 ※入館に際して人数の制限、またはイベント等の中止を行う場合があります。 〔聴講料〕常設展示料(一般300円、大学生150円)が必要 〔申込方法等〕事前申込制(先着80名)※定員になりましたので、申し込みを締め切りました |
第3回考古学講座 | 〔テーマ〕『稲作と社会の変化~共同体の発達を考える~』 〔会場〕長野県立歴史館 講堂 ※入館に際して人数の制限、またはイベント等の中止を行う場合があります。 〔聴講料〕常設展示料(一般300円、大学生150円)が必要 〔申込方法等〕事前申込制(先着80名) |
その他 | 北部九州の展示品は新型コロナウイルス感染拡大のため、写真パネルによる展示に変更となりました。 |