令和5年度の古文書愛好会の活動が始まりました。まず始まったのは古文書演習です。

　愛好会の有志の皆さんが当館の未整理古文書を活用して学習を進めるものです。

今年は南向（みなかた）村（上伊那郡中川村）横前家文書を引き続き整理していきます。古文書演習は、古文書の整理作業を通じて、読みを深め、解読能力を向上させる学習会です。文字の表面に書かれていることを目で追うだけでなく、しっかり内容を把握しなければ、目録は取れません。

とくに書状は、内容が多岐にわたり、目録に何を記したらいいかまとめるのに一苦労です。職員からのアドバイスも受けながら整理を進めていきます。このような緻密な作業を経て、整理された文書が公開されていきます。

なお、未整理の横前家文書。残り数万点と思われます。いつ終わるかわかりません。

しかし「千里の道も一歩」から。今年も着々と整理を進めてまいります。（村石正行）