県立歴史館30周年記念  所蔵品展「原始-開館30年のあゆみ展-」くらべて...みてね!その①

 開館30周年記念「所蔵品展 原始」の終了まで、残すところ10日となりました。30周年ならではの新出企画、この機会をお見逃しなく!

 縄文時代の展示構成にある「縄文中期農耕論」の仮説。信州から発信した新たな“縄文時代観”の特筆すべき方向性のひとつです。戦前に大山柏氏の提言した打製石斧等からの推論を、道具のみならず食料残滓、竪穴(式)住居、さらには集落規模から発展させた仮設です。

 今回の展示では、中期農耕論の遠隔にあるとも考えられる「有孔鍔付土器(ゆうこうつばつきどき)」3点の複製を展示しています。いずれも信州を代表する一品であり、レプリカとは言え、3点を並べて【比べて】みることのできる絶好のチャンスです。

1.富士見町 藤内遺跡出土品複製(館蔵品)

・「半人半鮭文有孔鍔付土器」【国重要文化財】(実物は富士見町蔵)

2.南箕輪村 久保上ノ平遺跡出土品複製(館蔵品)

・「人体文付有孔鍔付土器」【長野県宝】(実物は南箕輪村蔵)

3.大桑村 大野遺跡出土品複製(大桑村所蔵品)

・「人面装飾付有孔鍔付土器」【長野県宝】(実物は大桑村蔵)

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