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公益財団法人長野県長寿社会開発センター主催の「シニア大学長野学部」の授業が長野県立歴史館で行われました !

当館での文化財の保存と活用について実地で学んでいただく目的で、シニア大学長野学部2学年を対象に、1021日(44名)と22日(28名)の2日間授業を行いました。

1日のカリキュラムとしては、講堂での館長の挨拶に続き、「長野県立歴史館の役割と機能」と題して県立歴史館の成り立ちや、収蔵資料の種類ごとの特徴を学んでいただきました。特に、展示資料情報を保存し、実物資料を詳しく学習していただくために進めている常設展示のアプリ開発の実例を紹介しました。

続いて資料の保存を担うバックヤードの解説動画を視聴していただく班と、実際の木製品の保存処理作業を屋外から見学する班に分かれてご案内しました。学生の皆さんからは「歴史館でこのように地道な資料保存のための作業をしているとは知らなかった」との驚きや「貴重な文化財を守ってほしい」との声が聞かれ、木製品洗浄作業のボランティア参加に名乗りを上げてくださった方もおられました。

昼食をはさんで午後は千曲市屋代遺跡群出土木製品2万点余の保存処理完了を記念して企画した秋季企画展「疫病退散!除災祈願の考古学」の見学を通じて、木製祭祀具について具体的に紹介しつつ、疫病に立ち向かった飛鳥・奈良時代の人々の心情をも想像していただきました。続いてボランティアの仕組みを具体的に説明し、ボランティアによる常設展示解説の方法についても研修していただきました。

資料保存に係わる具体的な作業に接していただき、文化財の保護と活用への関心を深めていただけたのでは、と思います。

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