「信州知の連携フォーラム」が開催されました!! 「信州知の連携フォーラム」は、長野県立歴史館、信州大学附属図書館、長野県立図書館、長野県立美術館の連携企で、今年で第9回目を迎えます。「感性を育てる試み~学校教育との連携~」をテーマに、4名より報告をいただきました。 県立長野図書館の森いづみ先生からは、当フォーラムの主旨及び連携の経緯について御説明いただきました。地域情報資源の共有化と新たな発信の展開、そして新たな人材育成の必要性と、改めて、博物館、美術館、図書館、文書館が一体化した連携を確認することができました。 当館からは、文化財指導主事の中山より、学校見学の実際の様子について事例報告しました。実物資料の魅力が子どもたちの感性に働きかける。そのような見学となるよう、職員が日々の解説を振り返りながら解説の腕を磨き続けているとの報告でした。 辰野美術館の学芸員、川島周先生からは、「あさひ美術館~地域と歩んできた学校美術館」と題して、小学校の中にある美術館の活用の実際についてお話しいただきました。日本画家、洋画家、陶芸家、彫刻家といったそれぞれの分野で名だたる芸術家を輩出するに至った背景について、歴史を紐解きながら御解説いただきました。 安曇野市教育委員会の塩原理恵子先生からは、「あづみの学校ミュージアムの取り組み」と題し、実践報告いただきました。待ちの姿勢ではなく、自ら出向いて文化財を子どもたちに取り組むという素晴らしい取り組みでした。 全ての事例報告を振り返った時、共通していたのは地域にある文化財を、いかに次世代につないでいくかということでした。文化財は、時代を超えて私たちに語りかけてきます。地域の文化財を子どもたちに早くからふれてほしい、そのためにますます連携を強化していきたいと感じました。